PSEの偽物で本当に危ないのはこれ。実は「合格証がある」では足りません

PSEの偽物で本当に危ないのはこれ。実は「合格証がある」では足りません

中国から入手したPSEレポートや、国内の中国系コンサル経由で手配したPSEレポートを、そのまま信用するのは危険です。見た目は整っていても、日本で販売するための根拠としては不十分な書類が少なくないからです。実際、PSE対応では「レポートがあること」と「そのまま販売できること」は別問題です。私たち日本PSEマーク取得代行センターは、丸形PSE認証に特化した取得代行業者として、これまで500件以上の支援実績があります。その中で、中国から渡された書類や、国内で手配された“それっぽいPSEレポート”が、実はそのまま使えないケースを数多く見てきました。この記事では、そうした危ないPSEレポートの典型例と、販売前に最低限見るべきポイントを解説します。結論として、PSEで本当に重要なのは、書類があることではなく、その書類が本当に使えるかです。

こんな方におすすめ
  • 中国メーカーから渡されたPSEレポートを、そのまま信用してよいか不安な方
  • 国内で手配した中国のPSEレポートが、本当に日本で使えるのか知りたい方
  • OEM製品や中国輸入品を販売予定で、後から販売停止になるのを避けたい方
  • 書類はあるのに、このまま進めてよいか判断できない方
この記事を読むと・・・
  • 危ないPSEレポートの見分け方が分かる
  • 書類があるだけでは足りない理由が分かる
  • 販売前に見るべき最低限のチェックポイントが分かる
  • 専門家に確認すべきケースが分かる
目次

PSEの「偽物」で本当に多いのは、マークではなく書類の問題です

「PSE 偽物」と聞くと、PSEマークそのものが偽物なのではないか、と考える方が多いかもしれません。
しかし、実務で本当に多いのは、マークそのものよりも、PSEレポート、証明書、技術資料などの書類の問題です。特に怖いのは、菱形PSEの特定電気用品よりも、特定電気用品以外の電気用品の書類です。特定電気用品は登録検査機関による適合性検査が必要ですが、特定電気用品以外の電気用品では、届出事業者側が技術基準適合確認や自主検査を行う前提だからです。

PSEで本当に注意すべきなのは、レポート・証明書・技術資料

PSE実務で本当に注意すべきなのは、マーク単体ではなく、その製品について販売根拠になるレポート・証明書・技術資料です。
書類があるから安心、英語でしっかり作られているから安心、STANDARD欄にJISCと書いてあるから安心、という考え方は危険です。実際には、書類にそれらしい記載があっても、必要な検査内容が反映されていない、JPNDと書いてあるのに日本差分確認をしていない、重要部品リストが要件を満たしていない、といったことが起こります。そうなると、書類はあるのに、そのままでは販売根拠にならないという状態になります。

「書類がある」ことと「そのまま販売できる」ことは別問題

ここは、多くの事業者が誤解しやすいポイントです。
自主検査記録には、3年間の保存義務があります。 (meti.go.jp)
しかし、基準適合確認には保存義務がありません。

だからこそ、基準適合確認の書類は管理が甘くなりやすく、
偽物が多かったり、合格証だけを知らずに持っていて、それでPSE認証が取れていると錯覚している業者が多いのです。

しかし、PSE対応で本当に重要なのは、書類が1枚あることではありません。
その製品について、必要な基準適合確認がされているか、自主検査が実施されているか、そして販売根拠として書類の中身が妥当かどうかです。自主検査記録の保存義務や、届出事業者の技術基準適合・自主検査義務は経産省の案内でも整理されています。

中国輸入・OEMでは“それっぽい書類”が流通しやすい

この問題が特に起こりやすいのが、中国輸入やOEMです。
仕入先から「PSE取得済みです」「日本向け対応済みです」「レポートがあります」と言われ、英語のレポートや合格証のような書類を渡されると、多くの人はそれで安心してしまいます。

しかし、実務で本当に多いのは、見た目が整った“それっぽい書類”です。
英語で書かれている、JISCやJPNDの表記がある、部品表も付いている。そういう書類ほど、一見するとしっかりして見えます。ですが、見るべきなのは書類の有無ではなく、その書類が本当に日本で販売するための根拠として通用するかどうかです。

特に特定電気用品以外の電気用品では、こうした“それっぽい書類”をそのまま信じてしまい、あとから問題になるケースが少なくありません。
だからこそ、PSEで本当に怖いのは、マークそのものよりも、書類の中身を見誤ることなのです。

私が現場で見てきた「PSEの偽物・使えない書類」の典型例と確認ポイント

PSEの“偽物”というと、一般の方はマークやラベルそのものを想像しがちです。
しかし、私が現場で実際に何度も見てきたのは、PSE対応済みのように見せているのに、実際にはそのまま販売根拠として使えない書類です。

しかも厄介なのは、こうした書類は一見するともっともらしく見えることです。
STANDARD欄にはJISCと書いてある。JPNDとも書いてある。英語で整っていて、部品表まで付いている。だから、経験のない人ほど「しっかりした書類だ」と思ってしまいます。

ですが、実務ではそういう“それっぽい書類”ほど危ないことがあります。
ここでは、私が実際に現場で見てきた典型例と、何を確認すべきかを書きます。

① 電気用品安全法の対象ではないのに、PSE対応済みのように見せている

まず分かりやすいのが、そもそも電気用品安全法の対象ではない製品なのに、PSE対応済みのように見せているケースです。
電気用品名にない製品なのに、PSEマークが貼られている。あるいは「PSE取得済み」と説明されている。これは実際にあります。

しかもこれは、私が現地の展示会で中国工場の担当者から何度も直接聞いてきた話です。
特に美容系機器では、こうしたケースをよく見てきました。

中国工場の担当者は、実際に
「PSE取得済みと言えば、日本の輸入者が買ってくれやすい」
とはっきり言います。

つまり、最初から
「その製品が本当にPSE対象かどうか」ではなく、「PSE対応済みと言った方が売りやすいかどうか」
で動いているわけです。

しかし当然ながら、対象ではない製品はPSEを取るものではありません。
取れないものにPSEマークが貼られている、あるいはPSE対応済みのように見せている時点で、おかしいと考えるべきです。

こうした製品で安全性をアピールしたいのであれば、PSEではなく、必要に応じてS-JETなど別の安全性アピールを検討すべきです。

確認ポイントはシンプルです。
まず最初に、その製品が本当に電気用品安全法の対象なのかを確認することです。
ここを間違えると、入口から全部ズレます。

② STANDARD欄にJISCと書いてあるのに、検査内容に反映されていない

これは本当に多いです。
レポートのSTANDARD欄に JISC と書いてある。すると、多くの人はそれだけで
「日本向けの基準で検査されている」
と思ってしまいます。

しかし、ここで安心してはいけません。
私が現場で見てきたのは、STANDARD欄にはJISCと書いてあるのに、実際の検査内容にはJISCが反映されていない書類です。

つまり、表紙や表記はそれっぽい。
でも中身を見ていくと、必要な試験項目が入っていない。判定基準が合っていない。確認内容が薄い。そういうことが普通にあります。

ここで本当に見るべきなのは、JISCという文字があるかどうかではありません。
見るべきなのは、

  • 適用基準がその製品に合っているか
  • 必要な試験項目が入っているか
  • 判定基準が適切か
  • レポート全体としてJISCの要求を反映しているか

です。

JISCと書いてあるだけでは意味がありません。
適用基準、試験項目、判定基準まで見て初めて、その書類が使えるかどうかが分かるのです。

③ JPNDと書いてあるのに、IECとの差分確認をしていない

これもかなり厄介です。
書類に JPNDJapan National Difference と書いてあると、多くの人は
「日本差分まで確認済みなんだな」
と思います。

しかし、私が見てきた中には、JPNDと書いてあるのに、実際にはIECとの差分確認をしていない書類があります。

つまり、書類上は
“日本向け対応済み”
のように見える。
でも実際には、その肝心な差分確認が落ちているわけです。

このタイプは特に見抜きにくいです。
なぜなら、JPNDという表記自体が専門的で、それだけで「ちゃんとしていそう」に見えるからです。

ですが、本当に大事なのは、JPNDという言葉があるかどうかではありません。
日本差分として確認すべき内容が、実際に検査内容へ落とし込まれているかどうかです。

記載と実態が一致しているか。
そこを見ないと意味がありません。

④ 雑音検査が国際基準のみで、日本向け確認として不十分

これも現場ではよく見ます。
EMCや雑音検査をやっている。レポートもある。だから問題なさそうに見える。
しかし、よく見ると、国際基準のみで確認していて、日本向け確認としては不十分というケースがあります。

このパターンの怖いところは、
「試験をした」という事実だけで安心してしまいやすいことです。

ですが、本当に重要なのは、
試験をしたかどうか ではなく、
何の基準で、どこまで確認したか です。

雑音検査をやっていたとしても、その基準の当て方や確認範囲が日本向けに必要な内容とズレていれば、そのまま販売根拠としては不十分です。

つまり、書類に「試験済み」と見えることと、日本向けに十分な確認がされていることは別問題です。
検査の有無ではなく、検査の中身を見なければなりません。

⑤ 重要部品リストが要件を満たしていない

これも、経験のない人ほど見抜けません。
レポートや証明書はある。部品表も付いている。だから大丈夫そうに見える。
でも実際には、重要部品リストが要件を満たしていないことがあります。

私が見てきた典型例は、次のようなものです。

  • 重要な部品がそもそも載っていない
  • 型番や仕様の記載が曖昧
  • 実際の製品に使われている部品と一致していない
  • 書類上の構成と実機の構成がズレている

こうなると、書類が揃っているように見えても、その前提が崩れています。
つまり、書類はあるのに、その書類がその製品を正しく説明していない状態です。

重要部品リストは、ただ付いていればいいものではありません。
内容が正しく、要件を満たし、実機と一致していることが重要です。
ここがズレていると、レポート全体の信頼性も大きく崩れます。

⑥ 菱形PSEで要求される部品・モジュール構成を満たしていない

最後に特に危険なのがこれです。
菱形PSEで要求される部品やモジュール構成を満たしていないのに、合格したように見せているケースです。

書類だけ見ると、合格っぽく見える。
レポートもある。証明書っぽいものもある。
ですが、実際には、要求される構成を満たしていない、必要な部品やモジュールを使っていない、前提条件が崩れている、ということがあります。

ここで一番大事なのは、
「合格っぽい書類がある」ことと、「本当に要件を満たしている」ことは別
だということです。

これはかなり見抜きにくいです。
なぜなら、書類の有無だけでは分からず、実際の部品構成やモジュール要件まで見ないと判断できないからです。

しかも、合格に見える書類が手元にあると、人はどうしても安心してしまいます。
ですが、本当に重要なのは、その書類がどんな前提で成り立っているかです。
前提となる構成が崩れていれば、見た目が合格でも安心はできません。

なぜ、こうしたPSE書類は素人では見抜けないのか

PSEの“偽物”や“使えない書類”が厄介なのは、書類が雑だからではありません。
むしろ逆で、一見するとしっかり作られて見えることが多いからです。

英語で整っている。
STANDARD欄にもそれらしい記載がある。
JPNDなどの専門的な表現も出てくる。
部品表や試験成績書も付いている。

だからこそ、多くの人は
「ここまで揃っているなら大丈夫だろう」
と思ってしまいます。

しかし、実際には、そこが一番危ないところです。
PSE書類で本当に難しいのは、書類があるかどうかではなく、その書類が日本で販売するための根拠として本当に使えるのかを見抜くことだからです。

まず、英語のレポートという時点で中身を正確に確認しにくい

まず最初のハードルは、英語のレポートであること自体です。

試験成績書や証明書は、英語で作成されていることが多く、それだけで多くの人にとって確認のハードルが上がります。
表紙や見出しは読めても、どこが本当に重要なのか、どこを見れば危ないのかが分からないまま、全体の雰囲気で安心してしまいやすいのです。

しかも、英語の書類は、見た目が整っているだけでそれらしく見えます。
ページ数も多い。専門用語も多い。試験項目も並んでいる。
そうすると、読めていない部分が多くても、なんとなく
「ちゃんとしていそうだ」
と思ってしまいます。

ですが、PSEで本当に見るべきなのは、表紙やタイトルではありません。
どの基準が適用されているのか、何を検査しているのか、どこまで確認しているのかです。
そこを正確に追えなければ、書類があること自体にはほとんど意味がありません。

英語が分かっても、技術基準や検査内容の妥当性は別問題

さらに厄介なのは、英語が分かれば見抜けるわけではないということです。

ここを勘違いしている人は多いです。
たしかに、英語が読めれば、書いてある単語や文章の意味は分かるかもしれません。
ですが、PSE対応で本当に重要なのは、英文を読めるかどうかではありません。

本当に重要なのは、

  • その製品に対して適用基準が正しいか
  • 必要な試験項目が漏れていないか
  • JISCやJPNDの内容が実際に検査へ反映されているか
  • 重要部品リストや部品構成が要件を満たしているか
  • 書類と実機の前提が一致しているか

を判断できるかどうかです。

つまり、問題は語学力ではありません。
語学力と、PSE実務における判断力は別物です。

英文が読めることと、
その書類がPSE対応に使える書類かどうかを判断できることは同じではありません。

ここを混同すると、
「読めたから大丈夫」
「書いてあるから問題ない」
という、一番危ない勘違いに入ってしまいます。

頭がいい人ほど「自分で読める」と思って進め、泥沼にはまりやすい

これは実務上かなり多いです。
むしろ、頭がいい人ほどハマりやすいと私は感じています。

高学歴の方や理解力の高い方は、英語も読めることが多いですし、資料を読むことにも慣れています。
そのため、
「これくらいなら自分で読める」
「ちゃんと見れば判断できるはずだ」
と思って、自力で進めようとします。

ですが、そこで時間を使って読み込んだ結果、あとから大きなズレが見つかることが少なくありません。

  • JISCと書いてあるから安心していたが、中身は反映されていなかった
  • JPNDと書いてあるから差分確認済みだと思っていたが、実際はやっていなかった
  • 部品表もあるから大丈夫だと思っていたが、重要部品リストが実機と一致していなかった
  • 合格っぽい書類があるから進めていたが、そもそも前提条件を満たしていなかった

こうなると、時間も手間もかけた後で、最初から見直しになります。
だから泥沼にはまるのです。

しかも、頭がいい人ほど、途中で
「ここまで読んだから、もう少しで分かるはずだ」
と考えて引き返しにくくなります。
その結果、さらに時間を使い、さらに深くハマります。

ですが、こういうものは、そもそも自分で読み解くことに時間を使うべきではありません。
PSEの書類確認は、少し調べれば自分でできるようなものではなく、基準の当て方、試験項目の妥当性、重要部品リスト、部品構成、日本差分確認など、細かい論点がいくつもあります。

だからこそ、自分でやる方法を探すより、餅は餅屋に頼んだ方がいいのです。
PSE実務や書類確認はプロに任せて、自社はどうやって製品を売るかにリソースを回すべきです。

PSE対応で一番もったいないのは、
本来は販売や仕入れ判断に使うべき時間を、書類の読解や基準確認に消耗してしまうことです。
そこに時間を使うくらいなら、最初から専門家に確認を依頼して、販売戦略や商品づくりに集中した方が、結果として早く、確実です。

それでも、どうしても自分で確認したい方のために、最低限のチェックポイントをお伝えします。

ただし、最初に申し上げておくと、これが分かったからといって、英語のテストレポートを正確に読み解けるようになるわけではありません。
実際には、英語の試験成績書や技術資料を読み込み、その妥当性を判断する作業は、六法全書を理解するのと同じ、あるいはそれ以上に難解です。

そのうえで、最低限どこを見るべきかを整理すると、次の6点です。

PSE書類で最低限確認すべきこと

PSE書類で見るべきポイントは多いですが、最低限の入口として押さえるべきなのは、次の6つです。
ここを外している書類は、見た目がどれだけ整っていても、そのまま信用しない方が安全です。

その製品は本当に電気用品安全法の対象か

まず最初に確認すべきなのは、その製品がそもそも電気用品安全法の対象なのかという点です。
ここがズレていると、その後にどれだけレポートや証明書を見ても意味がありません。

対象製品ではないのにPSE対応済みのように見せているケースは、実務上あります。
そのため、最初に確認すべきなのは、マークや書類ではなく、その製品が本当にPSEの対象かどうかです。

適用基準は正しいか

次に確認すべきなのは、その製品に対して適用されている基準が正しいかです。
書類にJISCや関連規格の記載があっても、その製品に対する基準の当て方自体が間違っていれば意味がありません。

PSE書類では、基準名が書いてあることよりも、その基準がその製品に本当に合っているかを見る必要があります。

必要な検査項目が抜けていないか

適用基準が合っていても、必要な検査項目が抜けていれば不十分です。
表紙やSTANDARD欄だけ整っていても、中身の試験項目が不足しているケースはあります。

大事なのは「試験をしたか」ではなく、必要な試験を漏れなくやっているかです。

JPNDや日本差分確認が実際に反映されているか

JPNDやJapan National Differenceと書いてあれば、それだけで安心してしまう人が多いです。
しかし重要なのは、その言葉が書いてあるかではなく、日本差分確認が実際の検査内容に反映されているかです。

記載があることと、確認がされていることは別問題です。
ここは、表記ではなく中身を見る必要があります。

重要部品リストと実機が一致しているか

重要部品リストが付いていても、実際の製品と一致していなければ意味がありません。
必要な部品が抜けている、型番が違う、仕様が曖昧、実機の構成とズレている。こうしたケースは危険です。

書類があることよりも、その書類が実機を正しく説明しているかが重要です。

要求される部品・モジュール構成を満たしているか

最後に確認したいのが、要求される部品やモジュール構成を本当に満たしているかです。
合格っぽい書類があっても、前提となる構成要件を満たしていなければ、その書類をそのまま信用することはできません。

特に菱形PSEでは、この点が非常に重要です。
書類があることと、本当に要件を満たしていることは別だと考えるべきです。

不安なPSEレポート・証明書は、販売前に確認した方が安全です

ここまで読んで、
「やっぱり自分だけで判断するのは危ないかもしれない」
と感じた方も多いと思います。

その感覚は正しいです。
PSEの書類で本当に怖いのは、明らかにおかしい書類ではありません。
むしろ、一見ちゃんとして見えるのに、実際にはそのまま販売根拠として使えない書類の方が厄介です。

しかも、販売事業者や輸入事業者には、技術基準適合義務、自主検査の実施と検査記録の保存義務、特定電気用品では適合性検査証明書の保存義務などが課されています。つまり、「よく分からないけど書類はあるから大丈夫だろう」 では済まない領域です。

だからこそ、不安なPSEレポートや証明書は、販売前に確認した方が安全です。

こういう書類は自己判断しない方がいい

特に、次のような書類は自己判断しない方がいいです。

  • 英語で作られていて、中身の確認に自信がない
  • STANDARD欄にJISCやJPNDの記載があるが、本当に反映されているか分からない
  • 試験項目は書いてあるが、日本向けとして十分か判断できない
  • 重要部品リストや部品表が付いているが、実機と一致しているか分からない
  • 合格証のような書類はあるが、それだけで安心してよいのか分からない

こういう書類は、表紙や記載だけ見ても判断できません。
一見整っているほど、かえって危ないことがあります。
「何か書いてある」ことと、「日本で販売する根拠として十分である」ことは別問題だからです。

販売前に止まるべきケース

販売前に、少なくとも一度立ち止まった方がいいのは、次のようなケースです。

  • その製品が本当に電気用品安全法の対象か、自信が持てない
  • PSE対応済みと言われているが、対象製品名との関係が曖昧
  • 書類にJISCやJPNDと書いてあるが、中身まで確認できていない
  • 試験レポートはあるが、必要な検査項目が揃っているか分からない
  • 重要部品リストや部品構成が、実際の製品と一致しているか不明
  • 合格っぽい書類があるが、前提条件まで満たしているか判断できない

PSEで本当に危ないのは、販売後に
「書類はあったのに、そのままではダメだった」
と気づくことです。
その段階になると、時間もコストも余計にかかります。

だからこそ、少しでも不安があるなら、販売前に止まって確認する方が安全です。

弊社ではPSEレポート・証明書の無料確認を行っています

PSE対応で大切なのは、書類を読むことそのものではありません。
その製品を、正しく、売れる状態まで持っていけるかどうかです。

そのため、

  • このレポートで本当に販売できるのか不安
  • 合格証のような書類はあるが、そのまま信用してよいか分からない
  • JISCやJPNDの記載があるが、中身の妥当性を判断できない
  • 中国工場から送られてきた書類が、本当に使えるものか確認したい

このような場合は、自己判断で進めず、一度確認した方が安全です。

弊社では、PSEレポート・証明書の無料確認を行っています。
「この書類で販売して大丈夫か」「そもそもPSE対象か」「このまま進めると危ないか」を確認したい方は、お気軽にご相談ください。
販売してから問題になるより、販売前に確認した方が、結果として早く、確実です。

よくある質問(FAQ)

工場から「他社もこの書類で売っている」と言われました。本当に問題ありませんか?

他社が販売していることと、その書類が適法に使えることは別問題です。
実際には、販売されているからといって、書類の中身まで適切とは限りません。
PSEでは、他社事例よりも、その製品について必要な確認ができているかが重要です。

工場から送られてきたPDFしかありません。原本がなくても大丈夫ですか?

PDFだけで判断するのは危険です。
特に、書類の真正性、対象製品との一致、重要部品や構成条件まで確認できていない場合は、そのまま信用しない方が安全です。
見た目が整ったPDFほど安心してしまいやすいですが、重要なのは中身と前提条件です。

OEMで自社ブランドにしただけなら、元の工場の書類をそのまま使えますか?

自社ブランド化しただけでも、表示名義、型番、構成、責任主体の整理が必要になることがあります。
そのため、元の工場の書類があるからといって、そのまま自社販売に使えるとは限りません。
OEMでは、誰の名義で、どの製品として、どの書類を根拠に販売するのかを整理する必要があります。

検査機関名やレポート番号が書いてあれば、本物と考えてよいですか?

それだけでは判断できません。
番号や機関名の記載があっても、対象製品との一致、基準の当て方、試験内容、部品構成まで正しいとは限らないからです。
“番号がある”ことと、“そのまま使える”ことは別です。

どの段階で専門家に確認を依頼すべきですか?

迷った時点で早めに確認した方が安全です。
特に、初回輸入、OEM案件、量産前、部品変更後、工場変更後は要注意です。
販売後に問題が見つかるより、販売前に確認した方が、時間もコストも抑えやすくなります。

無料で確認を依頼するときは、何を渡せばよいですか?

通常は、製品画像、型番、仕様書、試験レポート、証明書、部品表、重要部品リスト、取扱説明書、ラベルデータなど、手元にある資料一式があると確認しやすいです。
資料が不完全でも確認できることはありますが、書類だけでなく実機との一致が分かる情報があると判断しやすくなります。

まとめ|PSEの【偽物】は、書類を深く見ないと見抜けません

ここまで見てきた通り、PSEの“偽物”で本当に多いのは、マークそのものよりも書類の問題です。
見た目は整っていても、JISCやJPNDと書いてあるだけで安心してはいけません。
本当に重要なのは、その記載が実際の検査内容に反映されているか、必要な確認がきちんと行われているかです。

また、レポートや証明書だけでなく、重要部品リストや部品構成まで実機と整合しているかを見なければ、本当に使える書類かどうかは判断できません。
合格っぽい書類があることと、そのまま販売して問題ないことは別です。

さらに厄介なのは、こうした書類が英語で作られていることが多い点です。
しかし、英語が読めることと、PSE実務として正しく判断できることは同じではありません。
語学力があっても、基準の当て方、検査項目の妥当性、日本差分確認、重要部品や構成要件の整合性まで見抜くのは簡単ではありません。

だからこそ、少しでも不安があるなら、自己判断で進めるより、販売前に確認することが安全です。
書類があるから大丈夫ではなく、その書類が本当に販売根拠として使えるかを確認する。
それが、PSEで失敗しないために一番大切なことです。

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